仕事に資格が必要ですが、なかなか社員が勉強してくれません。どうすれば意欲的に取り組んでくれるようになるでしょうか？

質問をされた経営者は「より高度な資格を取ればそれに連動して
給与が上がるので当然目の色を変えて勉強するはずだ」と考えておられますので
動機づけられない社員の気持ちが理解出来ていません。
その背景は給与が上がるなら当然そのために動機づけられるだろう
と勘違いをされています。

ここでは給与と動機付けの関係を理解する必要があります。

給与の問題に関してはハーツバーグという人が提唱した「動機付け衛生理論」
が有名ですのでその理論で説明します。

仕事で何が満足要因で何が不満要因かを調べたところ、給与は不満要因だったのです。
少なかったら不満だけど多くてもそれが動機付けにはならないのです。
多くなればはじめはうれしいけれどもすぐにそれが当たり前になってそれにも不満を持ち出すのです。
どこの会社でも「うちは給与が低い」と言っているのはそのためです。

満足要因であり動機づけられる方向へ導かなければいけません。
満足要因は達成や成果や仕事のやりがいです。
それらを満たすように仕事の意義や上位資格を取ればどれほど面白い仕事に就けるかを
伝えていかなければいけないのです。
そうすればやる気になります。

私が関与している建設、土木の会社で面白い試みをしている会社がありました。
それは現場代理人が新人を１年目で必ず２級資格を取らせて、更に１級まで取らせる
試みをしている会社があります。

ここでは現場代理人がっこ門を研究して過去問と仕事との関連を現場仕事で部下に教えながら
試験問題と連動させながら勉強させて試験勉強を無味乾燥なものではなく実務に直結させて指導されているのです。
その例をお伝えして参考にさせて頂きました。

その会社ではOJTと称して指導員が部下を指導する制度がありますが
それが試験に連動してはいなかったので、試験に連動させたOJTにする事を決められました。
そこで問題です。
試験に受かりやすくなるにはどうしたらよいでしょうか？

A:動機付けして更に勉強の仕方を教えれば良い。

B:試験は過去問研究につきる。過去問で出るところを徹底的に押えさせる。



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答え



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答えはBです。
確かにAが正攻法ですが試験攻略にはそのための方法があります。
動機付けの中に「達成」があります。それを資格合格のすれば良いのです。
なぜならやる気が出ないのは「落ちる恐怖に負けているから」という理由も多いのです。
ですから「勉強しなかったから落ちても当然」という自己弁護のためにしないケースが多いのです。
ですから確実に受かる方法を伝授してその気にさせる方が試験では受かりやすいのです。

当然試験と仕事の連動性を教えることは重要ですし、
勉強の方法を教えるのは資格を取り続毛無ければいけない業界では必須です。

ようは考え方が重要です。

効率的にやりましょう！

試験はテクニックです。
受かる人は過去問を有効活用します。
参考書の目次に出たところを記入していきます。
そして過去多く失題されている所から出た問題を確実に答えられるように
しっかりと知識を深めていきます。
そしてその部分がちゃんと理解出来たあとで全体を通して１ページから学びます。

普通の人は目的意識を持たずに１ページから見ていきます。
人間の脳は目的意識を持たないと働かないのでただ漫然と最初から読んでいっても頭に残らないのです。
しかし「受かるぞ」と目的を定めてそのために必要な箇所を一つ一つ完全にしていけば十分に頭が活用された状態で
勉強に取り組むことが出来ます。

社員をより高みに引き上げてあげましょう！