我が社の社員は「緩い状態」が状態になってしまい困っています。如何すれば良いでしょうか?

質問の内容と背景

この会社は以前社員への負荷をかけすぎて、大量に辞められてしまった事がトラウマになり緩い状態を作りました。おかげで社員は定着したのですが、少し負荷を上げようとすると不平不満が出てくるようになり頭を痛めて質問されました。これもどこの会社でもよくある問題です。会社の対応策を問われた問題です。

どう考えるか?

人には心地よい一定のペースがあるように会社の仕事にもペースがあります。その一定のペースであれば楽に仕事が出来ますが、それを変えようとなると速くしても緩くしても違和感を感じます。ましてや早くする場合はそれに落ち着くまでは一定期間は強烈な負荷を我慢して落ち着くまで努力が必要です。個々ではそのことをどのようにして社員に分かってもらって社長が考えるペースを定常状態にしていただくかが問題です。その例は稲盛さんが経営テープで詳しく述べられていますのでその話をしていただけるとわかりやすいと思います。

稲盛さんの説明とは?

稲盛さんは惑星の軌道を回るスピードを例に出して説明されています。惑星は太陽を中心に太陽から近い星と遠い星ではそれぞれその軌道で安定的に遠心力と求心力が一定になるスピードで軌道を描いています。近い星は強い求心力に負けないように早く、遠い星はゆっくり回っています。ここで位相を変えるには大きな力で安定するまでは強烈な負荷をかける必要が有ります。同じように仕事でも安定状態が最も楽ですがそれを変える場合は大変です。しかしひとたび安定すればそれが心地よくなりますので、必ずそこで安定できます。そこで稲盛さんは100%稼働の状態を定常状態と考えて常にその状態を全社員が取っている状態を目指されました。

つまり不況で、もし仕事が半分になれば働く人を半分にして、余った人は忙しい時には出来なかった掃除ややるべき事で出来ていなかったことをやらせるようにしてペース配分を行なっていました。それを参考にすれば良いでしょう。

注意事項とは?

安定したペースで働くのが楽であり、できる限りそれは稼働率が高く生産性が良い方が良い(やりがいに繋がる)事は納得していただけると思いますので、「案ずるよりは産むが易し」です。怖れを断ち切って社員を説得していただくと良いでしょう。必ずや分かって頂けると思います。


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