稲盛さんが「戦後最高の哲学者」と推奨される中村天風さんは「全てに感謝せよ」と言っておられますが、どういうことですか?

質問の内容と背景

中村天風氏は一斉を風靡されました。その教えには多くの巨人と言われる方々が教えを請うていました。その氏が「感謝が最高の行き着くべき状態」として感謝の重要性を説いておられますが、その意味がピンとこない経営者からの質問です。なんで感謝する事が最高の常態化が問われた問題です。これは世界観が問われる問題です。

どう考えるか?

ここで前提とする世界観は仏教や奇跡のコースが提唱している世界観です。すなわち我々が住んでいるこの世界は幻想であり無であり、本来の我々は神の化身であり一切欠けた所がない完璧な存在です。奇跡のコースでは「神を超えたい」とエゴが台頭してエゴを温存する仕組みを作りその中で自分という分離された幻想を生きているのが我々の姿であると定義します。しかし、いくら全体が部分を意識しても無理なので投影というからくりで自分の心が自分以外の世界として顕れます。その内容を教えてくれていることから自分の誤りを理解できて誤りを正せるのです。ですから自分がひどい目に遭ってもそれは自ら望んでいるからそうなったのでありそれを教えてくれていることを感謝せよという事です。

感謝をどう活用するか?

奇跡のコースでは「罪悪感を持つのはいけない。エゴを強化するだけだ」と言っています。さらに「そもそもエゴを温存するために誤った狂った考えを潜在意識に押し込めて分からなくして顕在意識は自分は正しいとして自己正当化しているのでそう簡単には反省して直せない。そこで第三者の精霊という存在をたてて他力本願で精霊に自分の本心(自分を傷つけて自己正当化する本心)を教えてもらう事」を推奨してそれを赦しとして日々の訓練を説いています。

注意事項とは?

エゴはとにかくしぶといし、そう簡単には姿を見せないし、それを薄めてしまいになくするには時間がかかりますので気長に構えて日々たゆまぬ訓練をする事が大事です。一度この世界にはいれば後は時間が解決してくれますので、希望を持って頑張りましょう!


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