売れる商品にはなぜストーリーが必要なのですか?

質問の内容と背景

私は「商品をたくさん売るにはストーリーを作らなければいけない」「売れる商品には良いストーリーがある」と言っています。その意味がよく分からず疑問に思われた経営者からの質問です。これは大事ですのでしっかりと押えてください。

なぜストーリーがあると売れるのか?

アドラーは「行動は無意識」と言っています。我々人間は、自分ではよく考えながら生活しており自らの行動は意識的に意思決定をしながら行なっていると思いがちです。しかしそれは違います。殆どの行動は無意識なのです。なぜなら意識はもしものときに残しておき、普段は省エネのために安全な行動(今までやってきていることで身の安全が保証されていること)で自動運転をしているのです。

それに対して新しい商品を売ろうとするとその自動運転に反して特にその商品に意識を振り向けさせる必要が有るので注意を引く刺激が必要になります。また何かを買おうとするときは今まで無意識で「これは良さそう」と感じた感覚が蓄積して「なんだかよさそう」と無意識に感じていた感覚があるはずでそれにフィットした場合にいわば「衝動買い」的に行動するわけです。つまり衝動買いではなく無意志にの「なんかよさそう」といった感覚に火がついたので買ったのです。

つまりその導火線に当たるのがストーリーなのです。無意識に「なんだかよさそう」と思ってきている無意識の感覚に「それ!それ!それが欲しかったのだ!」と納得感を与えるのがストーリーなのです。

どのようなストーリーが良いか?

商品は「困りごとを解消する」事業の中核をなしてそれ故にお客様の困りごとを解決してくれる手段です。したがって開発時には「開発コンセプト」があるでしょうし、開発者には思い入れがあります。それをお客様に正しく伝えるのがストーリです。会社を創業する場合には「設立趣意書」が必要ですし、プロジェクトを行なう場合も趣旨やコンセプトが重要になります。同じような流れで作れば良いのです。売れるラーメン屋には必ずといっていいほど「開発趣旨」にあたる店主の思い入れが示されています。それを真似ましょう!

注意事項とは?

あまり難しく考えてはなかなか出来ませんので気楽に考えて作って発表する事が大事です。お客様は細かな表現にはこだわりませんので、気づいたときに表現を変えても問題ありません。とにかく出す事!お客様にアピールすること!が大事ですので、気楽にやってみてください。


セミナーにご興味のある方は下記リンクをご覧ください。
https://nagayama-kakushin-leaders.com/lp/businessmodel/