メーカーですが、機械の進歩に伴い、古い社員で管理職が機械が使えずやることがなくなりパートさんよりも役に立たなくなっています。対策は?

質問の内容と背景

仕事内容、役職、給与と貢献度のアンバランスが出ておりそれを調整できずに困っている社長からの質問です。仕事と役職と給与に不公平が起こっておりなんとかしなければいけないと思いつつも、辞められては困るし、言いづらいし、どう説得したら良いかも分からず悶々とされています。整理の仕方と調整方法を問われた問題です。

押さえるべき項目と内容とは?

この問題は仕事内容、役職、給与の問題と3つに分けて考える必要があります。
アンバランスが起きるのは会社が進歩しておれば必然ですので、どこの会社でも起きますので、一定のロジックを決めて対応することが必要です。

あるべき状態は「同一労働、同一賃金、同一税金」です。これは正規社員と非正規や外国人、障がい者など条件が異なる人の間での調整ルールです。

しかし高齢者で柔軟性に欠ける社員に無理な要求も出来ないし、過去の貢献に答える必要がありますので例外的な状態を定年までは取る必要があります。

まず例外で注意すべきは給与です。これは生活給的な意味合いがありますのでおいそれと下げる事は出来ませんので「功労には禄で報いよ」とする西郷隆盛の言葉通り定年まではできる限り下げずに払いましょう。

次に仕事内容ですが、機械を使わなければ仕事にならないのであれば、出来ればその人で出来る仕事をやっていただくべく変更するのが正しいのですがないならなんとしても機械を使えるようになって頂く必要があります。その気になれば時間がかかってもなんとかなりますので説得する必要があります。

最後に役職です。これは組織が出来ていなかった会社に組織を導入すると必ずアンバランスが生じますがそれは一定の時間をかけて調整します。低能な上司の下で働く部下がかわいそうですので、風通しを良くする必要があります。規定の仕事が出来ないならば給与は下げないことを条件に役職は下げる事が大事です。

説得方法はどうすればよいか?

誰でも言いづらいことを言うには勇気がいります。しかし組織を安定させるには例外は最低限に抑える必要があります。

組織が出来ていないときに功労で役職を作り仕事と連動していないときの役職者を下げる場合は経営者の考え方や仕組みの変化を伝えて自分の間違いをわびながら今後のあり方を納得して頂だく必要があります。謝ったうえでの説得が大事です。

仕事と給与に関しては仕事は昔パソコンが使われ出したときにかたくなに使用を拒否した人が問題になりましたが、それなくして仕事が成り立ちませんのでなんとしても修得して頂く必要があります。ここでは機械の使用です。「人は誰でも何にでも成れます。」(アドラー)それは本人の意識次第ですので言う側が覚悟を持って伝えればなんとかなります。ただし愛情を持って言うことが大事です。

注意事項とは?

「環境は心の織りなす影」です。自分の心のあり方が相手に投影しますので、相手に対して愛情を持ってかつ「なんとしても分かって頂きたい」との覚悟を持って伝える必要があります。相手は「逃げられないな」と観念すれば変ってくれるので「愛情と覚悟」を持って伝えましょう。