大企業でも部長にふさわしい能力を持っている人は100人に一人程度しかいないといわれました。本当ですか?

質問の内容と背景

部長人材はなかなかいないし、育てられないといわれています。その常識?を持っている経営者が自社の社員で大企業で部長だった人から言われたことを信じて?質問されました。その真偽ともし違うとすれば如何すれば育てられるかが問われた問題です。

どう考えるか?

アドラーは人間の能力の無限性を称して「誰でもなんにでも成れる」と言っています。そうしますと部長は誰でも成れる?とも考えられます。一方で実務の現場では部長は育てられないとも言われています。そこでなぜそうなのかが問われます。

そこで組織を支配している人間の心理特性をもとに考察してみましょう。

一般に組織は自分の利益と会社の利益の均衡がなされていますが、正しいことはなかなか分からないし、伝えられないという事もあります。なぜなら自分の出世にとって人の成長は都合が悪いからです。自分の地位を犯す人を育てたくないのが人情ですので役職者を育てる仕組みが伝承されづらい点が組織の力学として考えられます。ですからその力学に反して育て方を明示してそれを実行できれば解決出来ます。

どう対応するか?

仕組みとマネジメントの両面から考えます。仕組みについては「その現象(自分の出世のために部下を育てない)が許されないようにするために如何するか」と考えて仕組みを考えます。一般にはフィロソフィーが最適です。会社のあるべき考え方や行動指針の徹底を通してして、それが許されないルールとして制定して正しい考え方と行動を定着させましょう。マネジメントの問題としては再現法を用いながら役職者がちゃんと自分を不要とするような部下を育てるマネジメントが出来ているかを確認しながら育成させましょう。

注意事項とは?

鍵は再現法の徹底です。多くの人は指示をしたらしっぱなしでどう受け止めてどう行動し、どう結果を出しているかを確かめながら伴走をする事です。マネジメントの世界ではそれが無いためになかなか育成が出来ないので徹底させるためには再現法と伴走をしっかりと行ないながら管理職の育成を行なってください。


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