嫌われ役は作ったほうがいいのですか?

質問の内容と背景

社長が社員から信頼されるにはいわば汚れ役的な存在が必要で
「社長は自分たちの見方だ」と収まるような組織の布陣が必要だと
言われることがあります。

今回はそのような話を聞かれた社長からの質問です。

その社長はそもそも社員に汚れ役などやらせるべきではないし、
社員の成長を願って叱ることがなぜ社員から嫌がられると思うかがわからず質問されました。

今回はその話をします。

嫌われ役の是非を問う

なぜ嫌われ役が必要だという考え方が出てくるか?

嫌われ役は社長が言いたくないことを代弁してその人の責任として言う役回りです。
本来は社長が言うことで社員から嫌われて組織の安定性上よくないとの判断のもと
嫌われ役を作ってその人に代弁させればよいという議論が行われます。

その議論への反論

残念な話ですがそれは違います。

言いづらい嫌なことでも相手をおもいっきり言うことで直ります。
大事なことは相手に対して愛情をもって接することです。
愛情をもって話せばわかっていただけますので、嫌われ役など
作る必要がないのです。

展開内容

社長も社員も結局いい人ですので
この話を聞いてほっとされました。
そこで問題です。
「嫌われ役が必要だ」という議論は根強くありますが、
何故でしょうか?


A:人の耳に痛いことは言うほうも言いたくないので
その役を買ってくれる人を作るのが人情と考える。


B:社長が信頼されるには社員が嫌がることを言わないほうがいい
と考えるきらいがあるから











答え











答えはAです。
これはいずれもあまり考えていない発言です。
本質ではないのですが、やらずに不安から類推すればそうなります。

今日からできる実践

社員の耳に痛いことを言って尊敬される工夫をしましょう

社員が嫌がることを言っても尊敬されるにはどれだけ相手のために
愛情を持って言えるかにかかっています。
「言いたくはないけれどわかってくれ」という感じで魂の訴えをすれば
必ずわかってくれます。そして感謝されます。
そうなれるように愛情を持って社員に接しましょう。