組織は何で腐敗化してしまうのでしょうか?

質問の内容と背景

この質問は稲盛さんが盛和塾を終了する理由が「組織の腐敗化」である
といわれたことによります。なぜ腐敗してしまうかが実感としてはわかりますが、
なぜそうなるかがわからない事から出た質問です。

この問題は人間の本質に関わる問題ですので、しっかりと押さえておく必要があります。

組織の腐敗化について考える

なぜ腐敗化するか?

人間は誰でも優越性の欲求があります。
それが権力欲につながり権力闘争へとつながり一枚岩ではなくなり
派閥や対立を引き起こします。結果腐敗化につながります。

これに関係ないのはよほど健全で自信があって「ひとから奉られて押さえつけなくとも
人がその人の意思を慮って勝手に動いてくれて組織が目的を達成出来るリーダーだけ」です。

そのような人がいなくなると、残念ながら群雄割拠になり権力争いが始まってしまうのです。

腐敗しない組織はあるか?

基本的には組織は腐敗するためにそうならないように
ガバナンス機構や内部統制組織を作ります。
また権力を持つ代表者が定期的に変わることで腐敗を防いでいます。

しかし内部だけでは十分ではありません。
それを行うのが外部監査です。
上場企業は監査法人が決算書の正しさと内容に限定が付きますが監査することで
透明性が保てます。

人は自分では自分のことがわかりませんので、監視の目があって
もし間違えば倒産するといったリスクを抱える構造でなければどうしても腐敗は避けられません。

おごれるもの久しからずです。

展開内容

普段はあまり意識していませんでしたが、改めて組織は腐敗することを突き付けられましたので
ここで腐敗しないための方策を考える必要がありますねとなりました。
中小企業では取締役会で社長が監視される体制を作ると腐敗しづらくなります。
そのために良い方法はどちらですか?

A:社外役員として「この人からなら言われても聞ける」と思える人にお願いして役員会で腐敗を防ぐ

B:多少費用が掛かっても外部監査を導入して腐敗を防ぐ















答え















答えはAです。
確かにBはいいですが費用対効果を考えるとまずは安くAから行きましょう。
それでも不十分な場合に費用が掛かる方法を検討すればことは足りると思います。
しかしいずれにせよ社長の心がけ次第ですので、くれぐれもご用心!ご用心!

今日からできる実践

あなたをいさめてくれる存在がいるかを確かめましょう

本日の実践はご自分をいさめてくれる存在がいるかの反省です。
裸の大様になってしまったら誰も耳の痛いことを言ってくれなくなります。
そうしますとますます付け上がって自分勝手になり組織が腐敗していきます。
そうならないように自らを律する意味でも厳しめのフィロソフィーを掲げて、
社長に対しても諫言ができる組織を作る必要があります。

そうなっているかを反省してみましょう!