指示・命令を出すときになぜ「やりたいか?」を聞くのですか?

質問の内容と背景

この質問は課長業の研修をしているときに出された質問です。その方の言い分では、「仕事を出されることは損でありやりたいなどとはとても思えないので聞く意味が分からない」と言うことでした。この対応は仕事への取り組みの根本的な事柄ですのでじっくりと学んでください。

そもそも仕事とは何か?

そもそもこの問題を考えるに当たっては「仕事とは何か?」を押えておく必要があります。欧米から入ってきた悪しき考え方として「仕事は罰だ」という考え方がありますが、伝統的な日本人の問題意識はまるで違います。「仕事は人の役に立つ事であり喜びである」という考え方が基本です。仕事は自分が仕事を通して社会に参加して、誰かの役に立つことを通してその対価を頂ける行為です。そして自分が作り出す仕事は必ず誰かの役に立つのでその貢献や協力が喜びに繋がるのです。ですから「仕事の報酬はよりよい仕事」といわれるように喜ばしいことであると捉える必要が有るのです。

どうすれば良いか?

課長の気持ちが部下に顕れますので、そもそも自分の仕事への感じ方を反省してみましょう。そして喜びだと捉える努力をしましょう。そうなれたら部下に対してあなたの感覚を伝えれば良いのです。そうすれば分かっていただけると思います。仕事は成果を期待されますが、やりたくて取り組むことで成果に繋がりますので、気持ちを大事にしましょう!

注意事項とは?

以心伝心ですし、教えると言うことは態度で見せることです。従ってご自分がまず仕事を喜びだと感じられる事が部下を正しく導けることに繋がりますのでまずはご自分の事として取り組んでください。


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