社員から「社長は分かっていない」といわれました。何がどうまずくてどうすれば良いのでしょうか？

これはよくある話です。上司はなかなか部下を理解できないけれども部下は上司を一瞬で理解できるとも言われています。ここではなぜそのようことが生きるのか。そしてそれにどのように考えてどう対処すれば良いかを考えます。

人の考え方や行動は「怖れ」に支配されています。部下は上司を恐れており上司は部下を怖れていない関係性から捉え方が変わるという差が生じます。部下は怖れがあるから上司を観察して危険を回避しようとしますし、上司は怖れが少ないので興味を持たずに漫然と対応するといった違いが生じます。

経営を成功裏に進めるにはお互いの信頼関係を構築して協力関係を醸成する必要があります。そのためには相手に興味を持ち、感情移入して社長が「こうしてほしい」とおもう方向性に対して、一人一人が自分事として「そうありたい」と思って頂けるように観察しながら関係性構築に勤め信頼関係を深めていく必要があります。そのためには相手を思い相手のため行動する必要があります。稲盛さんはそのことを「惚れさせんかよ！」と言っておられます。参考にしたいものです。

関係性構築にはアドラーが言われている２つの前提が参考になります。第一に「仲間だと思ってもらえている。第二に「自分のことを優秀だと思ってくれている」の二つです。一人一人との関係性においてあくまで相手本位でそうなっているかを考察しながら関係性の作り方を考えてみてください。


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