最近少量のサイズが売れる傾向がありますし、バイヤーからもその旨の話があります。どう解釈したら良いでしょうか？

市場環境が変るときは従来とは違った動きが見られます。この現象をドラッカーさんは「実現した未来」といいますし、船井幸雄さんは「びっくり現象」といって「市場の変化を突き止めてしかるべき新しい時代の流れに乗りなさい」と警告を発しています。今回はその現象かどうかを確かめるきっかけとしてこの現象を捉えて対応策を考えます。

バイヤーからは「最近顧客からは従来の定番の数量は多すぎて余しがちなので、少量のサイズが望まれている」という話を良く聞くようになりましたし、実際にそのサイズが売れ出しています。確かにそのような傾向が見られます。理由を推測すると景気はコストプッシュインフレで消費者の実質賃金は減少していますし、売れ筋を見ていますと高級品がより売れているのです。そうしますと「生活が苦しくなったが心は幸せを感じたいので高級品を少しずつ楽しもう」となっているのではないかと考えられます。

この減少は確かに一過的なものではなく今の実体を顕わした変化だと考えられます。そのような場合は理由を試行錯誤で確かめる必要があります。そのためにはアンテナショップを使ったり消費者の購買動機を調べながら変化の原因を探る必要がありますので、大々的に調査活動を行ったり、実際に実験しながら何が当たるかを探す必要があります。

最近のマーケテイングはA&B戦略といって何が正しいかは分からないのでいくつかの方法を確かめながら正解を探り後付けで理由を考えるというものです。その手法を用いて対応することにしました。

一般には決め打ちをしがちですが、それはダメです。「何が正しいかは分からない。実際に確かめながら真実を探りだそう」という考え方で正解を探る必要があります。それを肝に銘じて対応しましょう。



セミナーにご興味のある方は下記リンクをご覧ください。
https://nagayama-kakushin-leaders.com/lp/businessmodel/