製造がブラックボックスになっており不安です。如何すれば良いでしょうか?

質問の内容と背景

工場ではよくある問題です。「ある工程はあの人しか分からない」という現象が起きがちで会社のリスクになっています。今回はその現象を直そうとしても直らない会社の社長からの質問です。問題の所在と解決策を探ります。

何が問題でどうまずいか?

製造分野には職人気質の人が多く生息しています。この人達は自分の仕事にプライドを持ち仕事をいきに感じて頑張ってくれる傾向が強いのですが、秘密主義に陥りやすく、ブラックボックスを形成しがちです。そうしますとその人が休むとその工程が止まりますし、辞められると誰も出来ないので会社が混乱するといった大きなリスクを抱えています。さらに自分しかわからない事をいいことにエゴ的な人は会社を脅したりして自分のわがままを通そうとします。それが問題です。

どうすればよいか?

会社はそのようなリスクは抱えてはいけませんので、全ての工程で何人かが出来る状態を作る必要があります。そのためには定期的な業務のローテーションを行ったり手順書やマニュアルを作る必要があります。

この会社ではローテーションとマニュアルづくりを両方やることにしてリスクヘッジを行なう事にしました。

注意事項とは?

職人は自分の仕事場を聖域と考えがちで人が侵入してきたりとやかく言われることを嫌がりますのでその考え方がそもそも会社の常識とは異なっていることをじっくりと伝えながら、現状がリスクでありあるべき状態として何人かが代わりになれる状態を作ることが必須である事を分かっていただき協力を仰ぎましょう。



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