社員を大切にすると甘い社員を赦す事になってしまっています。どうすれば良いでしょうか?

質問の内容と背景

これは「社員を大切にすることの意義」を問われた問題です。この会社では大切にすることが甘やかすことになっており社長の考え方と合わずに悩んでおられます。考え方を問われた問題です。

社員を大切にすることの意義とは?

この問題は稲盛さんがIBMの例を示して説明されていることを用いて説明します。IBMでは雁に餌付けをしていた老人の話をします。雁は餌がもらえるので自分で餌をとることを忘れました。ある年老人が亡くなって餌をやれなくなったことで雁もしんでしまいました。IBMではこうしません。自分で餌を取れるようにすることが雁を大切にすることと考えて社員教育をします。というのです。

厳しく自立できる社員を育てるのが大切にすることと考えるのです。

具体的にはどうするか?

本来であれば自分で出来る人の技術を盗んだり教えを請うたりする形で自ら育つことが正しいのでしょうが、それはそもそも企業の意義からするとやり過ぎです。企業は普通の人が凄い成果を上げられる仕組みですので、誰もが一人前に育成される状態を作ることが正解です。やる気がある人が自ら学べる資料をそろえることとOJTの仕組みを作ると共に社内研修を充実することで一人前の社員を育成しましょう。

注意事項とは?

ここで大事なのは「やる気」です。やる気が起きるには各人が行なっている業務の目的・意義を納得させて「自分は素晴らしいことを行なっている」と思って頂く事が大事です。人間は誰でも自己尊厳や自己重要感を感じたい存在ですのでそれを満たしてあげることでやる気を醸成させましょう!


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