年間を通すと十分利益が出ているのに入金時期や仕事の偏りから資金繰りが大変です。どうしたら良いでしょうか？

資金繰りは入金と出金のタイミングが合わないために問題になります。季節が限られている事業や業界慣行での入金時期が限られている業界では特に大変です。この資金ギャップを埋めるための方策を聞かれた問題です。3つの視点で考えます。

代表的な方策を3つ挙げると以下です。
1，入金時期を変えてもらう：これは分割していただいたり仕事量に応じた支払いにしてもらったりと負担が減る方向でかつリーズナブルなものに変えていただく方法です。
2，最も苦しい時期でも問題が無いだけも資金を持つ：これは資金の無駄は生じますが不足をカバーできる余剰資金を持つことで資金繰りの問題が生じない状態を作ることです。
3，資金繰りを解消するための仕事を行なう：出来れば本業と関連している事業で調整できれば良いのですが、それが無い場合は資金繰りだけの事業を用意することで解消します。

1，支払時期を変えていただく例で有名なのは建設業があります。従来建設業では完成後の支払いであったために倒産が相次ぎました。そこで業界を挙げて資金繰り対策を行ない着手金、中間金、完成時支払いといった変更を行ないました。
2，資金を充分に持つ方法は例えばコロナ時期に誰もが行なった売上がゼロになっても耐えられるだけの資金を借りたなどの方法です。これは松下幸之助さんが言われる「ダム式経営」とも言われ便利ですので検討が必要です。
3，事業で閑散期や資金逼迫期を埋められる事業構造にすることは大事な経営戦略ですので検討が必要です。

資金繰りは安定しておれば時間を取ることはありませんので仕事ではありません。考え無くとも良い方策を講じましょう！


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