なぜ決算ファイルを作りかつ重要な処理は項目を設けて計算過程を残しておく必要があるのですか?

質問の内容と背景

私は会計指導をしている会社については全て監査性を良くするために、各勘定科目ごとに内訳表や計算過程が分かるプロセスの記録をお願いしています。特に固定資産などは物件ごとに計算過程が分かるように整理をお願いしています。

そうしますとその手間がかかりますので「なぜ必要か?」と質問を受けます。今回はその内容を考えます。

なぜ監査性の重視が必要か?

監査性を良くするには3つの目的があります。
第一には監査する人が会社の処理プロセスを知る事で短時間でより有効な監査が出来るためです。

第二に管理職が処理プロセスを知る事で指導し易い事です。処理がガラス張りになることで不正も防げます。

第三に教育目的です。前任者の処理過程がわかる事でそのファイルを見ることで処理の仕方が分かりますし誤りも修正しやすくなります。

整理の仕方はどうすればよいのでしょうか?

数値が全て繋がっている事や重要な計算過程を全て短時間でチェック出来る事が求められますので以下のルールで整理します。
・元帳のコピー
・勘定明細書
・重要な項目の計算過程と必要証憑
・必要とあらば前期比較と問題が無いことを判断した根拠等

注意事項とは?

監査人や管理者の立場にとって「どうすれば安心していただけるか?」という視点で決算ファイルを作ってください。そうすることであなたの信用が増しますし会社の決算の透明性が向上します。



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