社員との信頼関係を深めるには「ガラス張りの経営」が大事だと言われましたが、行う際に注意すべきことを教えてください。

人は思考の癖として犠牲心を持つものです。
「誰かがいい目をみており自分はないがしろにされている。」
とか「自分は不利な立場にあるに違いない」という考え方です。
これは会社の場合は「経営者がいい目をみているに違いない」
「我々は経営者の犠牲を強いられている」と思いがちです。

もし決算内容を開示しなければ妄想からありもしない悪いことを考えがちです。
ですからそうならないように実態を正々堂々と見せるガラス張りの経営が求められるわけです。

ガラス張りにする際に重要なことを３点上げて説明します。

１，決算書が読めるように教育すること：これはまずやらなければいけないことです。
なぜならせっかく決算書を開示してもそれが読めなかったら結局何にもなりません。
疑いが晴れないわけですから目的は達成できません。

２，経営参加させて各セクションや各人の責任をはっきりさせること：これは自分の努力が形として見れる状態を作ることです。
これが出来ることで社員は経営参加をしてくれて数字をあげるべくより努力をしてくれるようになります。

３，評価基準を作り徹底させること：数字がわかっても出した成果に応じてどのような評価がなされるかを
知らせることは大事です。それによりよりやる気が出ますので評価基準まで定めてください。
しかしその際重要なことはチームで数字を追わせるようにしてくれぐれも個人主義に陥らせないようにしてください。
個人の成果を追うようになりますと組織が利己的になりいいことはありませんのでこの点はくれぐれも注意してください。

ガラス張りの注意事項を話したら出来ていないことだらけなのでまずは決算書が読めるようにさせよう
となりました。これはそもそもご自分も怪しいので社員と一緒に勉強しようとなりました。
どうすればよいでしょうか？

A:会社の経理の人か顧問税理士さんに教えてもらう。

B:商工会議所や法人会などの研修に皆で参加する



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答え



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答えはAです。
会社独自の内容をわかっている人に教わるのがベストです。
その際基礎的なことだけではなく一歩突っ込んで活用方法も具体的に教えてもらうといいでしょう。

今日の実践は経理の人に質問する実践です。
人によっては社員に頭を下げて聞くのを躊躇される方やあまり時間をとらせるのは悪いと思われる方もおられるかもしれません。
しかしそれは違います。

教えることは学ぶことです。経理の人も社長以下社員全員に経理知識をもにつけていただくことは役に立ちますし
なによりも自分が会社に貢献できますのでいいことづくめです。
堂々と質問して経理の人を会社のスターにしてあげましょう！