経営計画をはじめて作ります。何に気をつけてどのように作ったら良いでしょうか？

計数管理制度をもとに経営するのは当たり前ですが、実は無計画で経営をされている会社も実は意外と多く存在します。「計画を建ててもその通りには行かないので建ててもしょうが無いので、日々真剣に経営すれば良い。」といった信念で経営されているのです。そのような会社が計画経営をしてみようと思われた場合の注意事項をまとめました。参考にしていただければ幸いです。

二つの視点で考えると良いと思います。第一は経営の骨子に当たる数字を調べてそれをもとに重要指標だけで経営の骨子を立案して、試行錯誤しながらその数字を追いかける。第二は中長期が具現化出来るには年度計画がしっかりと出来て立案数字を具現化出来る様になってからが正しいので骨子＋年度計画を立案しながら年度計画の精度を上げていく。

先ほど述べた二つの視点を解説します。

第一の骨子ですが、売上率、各種利益率、一人あたり人件費、労働分配率等です。実は会社の経営は同じ社長が同じ社員、同じ顧客、同じ商品で経営しますので、毎年ほぼ同じような経費構造や成果で経営しています。したがって経営で重要な骨子はほぼ同じ条件で経営している限り似通った数字になります。ですからまずそれを知りそれを意識しながら経営することで何でそうなるか？如何すれば変るか？が少しづつ見えてきます。

第二に計画数字を作り込めるようにするのが計画経営の目的ですのでまずは、年度で計画に対して実績の詳細をデータとして取りながら、何がどう影響しており、如何すれば変るか？を試行錯誤しながら掴んで行くことにより「行動数と結果との相関関係」が少しづつ把握出来る様になり計画経営が出来る様になります。そうなった後で中長期経営が可能になりますのでその段階を経て中長期計画に移行します。

人間の頭は目的意識がある事でしか働きません。そして先が見えるには過去の傾向値を把握出来てそれをもとにその実態を把握することで動き出しますので、その過程を踏んで徐々に計画経営が出来る様にしていきましょう。訳も分からず緻密な計画を立ててもその通りにはなりませんのでまた「やっても無駄だ」になり元の木阿弥になってしまいますので注意して一歩一歩からチャレンジしましょう！


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