最近の原価高で値上げが必須です。どのような考えで値上げに臨んだら良いでしょうか?

質問の内容と背景

稲盛さんが「価格づけは経営」と言われている通り値付け経営者の重要な仕事です。しかも値上げの時期と上げ幅の決定は実に難しく頭の痛い問題です。そこでどう考えるかがここでの質問です。価格政策は業界の動きも参考にしながら決めたいものです。

値上げの影響について考える

値上げをして他社よりも相対的に価格が上がると利益率は上がりますが、売上数量が減る可能性がありそのかけ算の結果利益が増減します。会社によって品質の差が少ない汎用品であれば値上げの影響は諸の受けますので慎重さが特に要求されます。一方ブランド品などは自社独自の価値が確立されていますので値上げの影響はあまり受けずかえってあげると利益が増大します。商品差ベテウカが進んでいる会社もブランド品に近くて値が下トレンドがあるときは消費者が赦してくれるので高めに値付けをしても顧客がついてきてくれて利益増大のチャンスと出来ます。

これらを勘案しながら如何するかを決める必要があります。

値上げのタイミングの取り方と視点について

各業界で「プライスリーダー」と言われる会社があります。この会社は業界の中で一定のシェアを占めておりその会社が価格の先行者として業界での価格動向を左右しています。まずはそのような会社を探してその動向を探ることが大事です。またそれは同じ商品であっても商品群別にいくつかに分かれる可能性があります。(販売チャンネルにより異なる)ですからそれを探してその動向を見ながら値上げのタイイングや値上げ幅を決めれば良いでしょう。

注意事項とは?

「慌てる乞食はもらいが少ない」と言うことわざがありますが、値上げもこれに当たります。先行して値上げするとこれに当たる可能性が高いので自社の商品の価格弾力性(価格と数量の関係性)を考えながら、適切な値上げ政策を取りたいものです。



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