なぜ「単品のかけ算構造」が必要なのでしょうか?

質問の内容と背景

私は常々「事業のありかたは、単品のかけ算構造でなければいけない」と口を酸っぱくして解いていますが、それにたいして出された質問です。これは松下幸之助さんも「偉人の経営はいけない」と言っておられますが同じ事です。今回はその説明をします。

なぜ単品のかけ算構造でなければいけないのか?

事業は普通の人が集まって凄い成果を上げるのが正しいのです。これは松下幸之助さんが「偉人の経営はいけない」といっている事でも分かります。普通の人が普通の能力でそれらが結集されて偉大な成果が見込める状態を作るのです。

そのためには「同じ仕事の繰り返し」ですぐに能力が高まり社員が自信を持って仕事が出来る状態を作る必要があります。それが「単品のかけ算構造」です。ここでかけ算とは同じ物をたくさん作る事です。そのためにはニーズの所在を探しながらそれが可能な状態を見いだす必要があります。それを私は創業当時の「吉野家の牛丼」で説明して「一個二個」で数えられる状態を目指しましょう。といっています。

如何すればそれが分かるか?

企業は同じような条件の場合は同じような状態が状態が形成されます。例えば多店舗展開をしている事業の場合店舗数が100と500ではまるで経営のあり方が異なりますし、同じ数の場合はどの会社でも同じような経営実態になっています。ですからドメイン(事業領域)を決める場合は同じようなニーズが存在する領域を見いだしてそのニーズに合った単品を作り出してそれを多店舗展開すれば良いのです。

大事な事は徹底的に調べてそれを見いだすことです。

注意事項とは?

単品のかけ算構造を見いだすには「とにかく聞き回ることと観察する事」です。これが出来る人はその後褒美として「単品に成り得るニーズ」を見いだすことが出来ますし、聞き出せない人は見いだせません。地道ですしなかなか明確に答えてくれる人がいませんのでめげそうになりますが、それにも負けず「聞いて調べる」事を励行することが大事です。



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