マネジメント技法で最も大事なことは何ですか？

質問の内容と背景

マネジメントは人や仕組みを扱い一定の成果をあげる業務です。
課長は実務の責任者であり実務品質を保証するとともに一人前の人材を育成します。
部長は組織の責任者であり、経営者が作りたい状態を仕組みにゆだねて結果を出し、
実務者がやりがいをもってその状態を作れるように導きます。
役員は事業か機能の責任者であり価値とリスクのマネジメントを行います。
そして社長は会社全体の統合が仕事であり、会社目的を達成するために全社員が
確認の役割を発揮出来たり仕組みが有効に機能出来るように全体最適を目指します。

ここではそれらの役割を発揮するために必要な共通の技法は何かを問われた問題です。
内容や質は違えどもこれらマネジメントで要求される能力に共通の技法があるはずで
それは何かを問われた問題です。

マネジメントに共通する重要な技法は何か？

私は伴走と再現法の二つがすべてのマネジメントにおいて必須の技法だと考えます。
まず伴走は一緒に走ってランナーの状況を把握しつつ適時適切にアドバイスを行い
目標を達成させることを指します。一般にマネジメントは放任になりがちで、自分の部下の
実態を把握していない管理者だらけです。状況を把握しておらず月末になって出来ていないことを
初めて知り「なぜやらないのか？できないのか？」と他人事の会話をかわします。
これでは話になりません。適時適切に報告させるか自分から質問して実態を把握して
期日までには確実に目標が達成できるように一緒に走る必要があります。その「一緒に」
が無ければマネジメントは出来ません。

次に再現法ですが、部下がどのように考えてどのように行動して相手の反応がどうかを
再現させて実態に応じた適切なアドバイスをするマネジメント技法です。
マネジメントは状況をありありと示して頂けなければ正しい判断ができないために
必須の技法です。しかし多くの管理者は部下の報告を深堀せずに適切な指導を回避して結果を
本人に押し付け自分の責任を回避しています。それではいけません。
また再現法には本人の問題意識やレベルを知ることも可能であり最適な指導を可能にしてくれます。
何事でもそうですが人間は問題意識がある事柄しか再現できませんので、囲碁や将棋でプロ棋士は
最初から最後まですべてを再現できますが仕事でもそうです。プロなら再現できますがアマチュアは
再現できません。会社は仕事のプロを育成する道場ですので再現法を駆使して社員教育やマネジャー教育を
合わせて行うことが可能になります。

その為にはどうすれば良いでしょうか？

カクシンではマネジメント職の人にはこれらの技法は必須だと伝えており
常にこれらの技法を用いてマネジメントをするように指導しています。
また今期のセミナーで特にマネジメント技法と称して、一年セミナーの第二講座で
扱っています。第一回目が４月１６日ですのでもしよろしかったらご参加ください。