古参社員への説得無しに外部から役員を招聘してしまい番頭さんが止めてしまいました。何がどうマズかったのでしょうか?
質問の内容と背景
この問題は社員との信頼関係の維持の仕方に関する質問です。人の出入りが少なくて、家族のような信頼関係を結んでいた会社に、いままで一切親交が無い人を招聘し、しかもその人をNO2の地位に就けてしまったことでどうやら社員からの嫉妬や反発を受けてしまった様ですが、この行動の何がどうまずかったのかが問われた問題です。

何がどうまずかったのか?
会社にとって、全員の信頼関係で結ばれた絆はかけがいのない重要な関係性です。それは長年の積み重ねで形成されます。それをデリカシー無く破るように、外部の人材を招聘し、しかも誰もが認めてもいないのに、重要なポストを与えてしまうと、従来の社員は「自分たちは信用されていない?ないがしろにされた!」と思ってしまいます。会社には長年かけて形成してきた文化があります。それを受け容れた人で組織を形成する必要が有りますがそのテスト無しに決めた人事が問題だし、今まで信頼関係を形成してきた人たちとの信頼を裏切る行為をしてしまったのが問題です。
如何すれば良かったのか?
このケースは稲盛さんのテープで説明されている事例が参考になりますのでご紹介します。人間関係で信頼の絆を重視される稲盛さんは今まで信頼を紡いで来ている社員と作り上げている関係性を重視して、もしどうしても会社の今後を考えた場合に、会社をドライブさせるのに必要な人材を招聘して会社を牽引して欲しいと考えている旨を社員に話し「認めてくれるか?」と確認を取り「もしおまえらがダメだというなら諦めるが認めて欲しい」とお願いしておられます。「自分たちは大事にされている」という安心感づくりが大事です。
注意事項とは?
人は誰でも自己尊厳を大事にします。ですから細かな配慮をしながら自己尊厳を満たしてあげる心配りをしたいものです。
セミナーにご興味のある方は下記リンクをご覧ください。
https://nagayama-kakushin-leaders.com/lp/businessmodel/
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