問題を先送りする社員への対応策を教えてください。

質問の内容と背景

問題の先送りはアドラーが唱える3つの逃避行動のうちの一つです。実は多くの人がこの行動故に目標達成を出来なくしています。これは幼少期に形成されて以後直せずに今まで習慣化して温存されているやっかいな逃避行動であり習慣を変えなければ直りませんので特に意識化させて毎日の修正行動が必要になります。ほぼ万人共通の課題ですのでしっかりと学んでください。

どのようにして形成されたか?

赤ちゃんの時は欲しいものに対しては得られるまで諦めずに泣き続けることで劣等感を克服していましたが、もの心ついてからは、劣等感に負けて曲がった方向で逃避することを覚えます。「こうしたら許された」ということが度重なって無意識の目標になってしまったのが「ライフスタイル」と言われる逃避パターンです。それには3つあります。力で支配する、低能で支配する、そして先送りするの3つです。ここでは最後の先送りについて論じます。

対策とは?

全てに関して共通ですが、何かを変えなければいけない場合には本人が事実を自覚して、なんとしても直したいと思わなければ直せません。特に長年を書けて温存されてきている習慣はよほど強く意識して初期動作から変える努力をしなければいけませんので大変です。

アドラーは「スープに唾を吐く」という方法を提唱しています。おいしいスープでも唾を吐かれたら飲む気になりませんよね!それを使うのです。本人にその習慣で自分がどれだけそんな立ち回りを余儀なくされたかをじっくりと振り返らせて、「こんなの嫌だ!直したい」と思って頂く事がまずのスタートです。それが出来たら本人に毎日意識させると共に回りも協力して修正行動を習慣化させる協力をしてなんとか直して頂くのです。

注意事項とは?

とにかく本人が覚悟を決めなければ直しようがありません。そのためにはアドラーが言っている「誰でも何にでも成れる」という言葉を信じて、本人を信頼して直そうと決意して頂く働きかけを忍耐強く行なうことです。我々の常として「ダメな人は変われない」と思いがちですがそう思っていては無理ですので信頼して向き合うことを励行してください。


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