当然考慮していると思っていた為替の影響を考えていない社員を見つけました。どうしたらよいでしょうか？

よくある話です。社長や幹部が「当然考慮しているだろう」と考えている基本動作でも、経験が浅い人やその案件は未経験だった人においては全然考慮していないケースがあります。それは再現法を用いて全思考過程をつまびらかにすれば明らかになりますし、会話の中でつまびらかになったりします。

出来る人が陥りやすい罠ですが、「自分と同じだろう」という思い違いがミスを見つけられなかったり軌道修正できずに同じ失敗を切り替えさせたりします。

今回はこの問題に対して注意事項や対策を論じます。

これは管理者共通の心がけです。人は信じても修得できているとは考えてはいけません。管理者は部下全員に対して「どのように考えてどうのように行動するか」をゼロベースで観察しながら一人一人の状態を把握しながら育成していくことが大事です。

またもし少しでも「あれ？」と疑問に感じたら再現法を駆使して実体を把握して問題点を理解させて改善に努めさせることが大事です。そのために少しでも違和感を感じたら確かめる配慮が必要です。その配慮があってはじめて人を育成出来るのです。

今回の事例では２つのことが求められます。

第一に為替に対する配慮がない社員を見つけたら為替を考慮して仕事をすべき社員全員を集めて為替に関する考え方や対応方法を再度確認して、常に正しい行動が取れるようにあらためて確認します。

第二に管理職は自分の常識が部下にも当てはまる勘違いはいけない旨を伝えて再現法で一人一人の考え方や行動を把握しながら一人前になれるまでの課題を共有しながら指導することを徹底させるのです。

人間の脳は自分の都合で考えますのでそのからくりを理解しつつ、自分本位ではなく相手本位で考える癖をつけるようにしましょう。自分都合では感情移入が出来ませんし、適切な人の指導が出来ませんので、管理職が身につけるべき基本として「思い込みを外し相手本位で考える癖をつける」様に精進してください。



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