私(社長)が採用すると誤りが多いのですが、なぜですか?
またどうすればよいでしょうか?

質問の内容と背景

この問題は社長が良いと思って採用した人がことごとく社員と合わず定着してくれない事で自信を無くしておられる社長からの質問です。そのからくりをご説明します。

なぜ社長の選択がうまくいかないか?

この問題は社長の理想と組織のレベルにギャップがある場合に起こります。
一般に社長は会社のあるべき姿を長期スパンで考えており、その状態を
作るために必要な能力を持っている人材を欲しがります。それが社長室のように
社長が直接自ら指導する場合は良いのですが、実際は組織に入り、部下や上司が
存在する中で仕事をしなければいけませんので、その人達との関係性が問題になります。

そこで問題になるのは「郷に入っては郷に従う」事が出来る人材かどうかです。
仕事は一人では出来ませんので、「分からないことは分かるまで聞く」「指示は相手が
出来るレベルで出し伴走してやりきらせる」事が出来なければうまくいきません。

一般に大企業は仕組みが出来ていますし部下が優秀ですが中小企業では何もありません。
その中で成果を出せるには与えられた経営資源を有効利用できる能力が求められます。
しかし残念ながら大企業でうまくいった人にはその経験がありませんので同じような
成果は出せないのです。

どうすれば良いか?

仕事は組織で行ないます。その際重要なのは採用した人の上司と部下との
良好な関係性を作れるかどうかです。そのためには実際に仕事をする人たちが
認めてくれるかどうかです。(この人と働きたい)ですから社長は自らがやりたいことを
社員に伝えそのためにその人と協調して出来るか、もし問題があるとすればなぜか?
等を社員主導で考えて頂く必要があります。

注意事項とは?

ここでの最重要事項は事前の社員とのコンセンサスを得る事です。
特殊な能力を持っている人を採用する場合は、社長がやりたいことを
社員に分かって頂く必要がありますし、採用予定の人と共にチュームを組んで
働く社員がそのための自分の役割をイメージしたうえでそれを可能ならしめる
人材かどうかを判断して頂く必要があります。

ただし社員の言いなりになるのではなく、社員の反論に対して社員の可能性を
最大限に生かしたうえでの可能性を追求することが必要です。

セミナーにご興味のある方は下記リンクをご覧ください。
https://nagayama-kakushin-leaders.com/lp/businessmodel/