何をやらせても出来ない社員への対応策を教えてください

質問の内容と背景

何をやらせても出来ない社員に辟易とされている会社の社長さんからの質問です。採用試験では素晴らしい対応をしたのに、実際は50社も落ちていて、最後の砦だとして面接では素晴らしい社員を装って板との話を聞いたり、管理職が出来そうな仕事を合意させてもすぐにやらなくなったり、しまいには知識が無いのを埋めるために本を毎日4ページ読むと決めたのに、読んでいるとの報告を受けて本の名前を聞いたら「忘れた」という始末でお手上げだそうです。決め手が「努力したくない」と言い出して「これはダメだ」となったそうです。

このような人でもなんとか出来るのか?という質問です。

考え方とは?

先日は「力で支配する」逃避パターンの対応を述べましたが今回は「低能で支配する」パターンの社員に対する対応策を問われた問題です。どちらも同じ発生原因であり問題の出方が真逆に出ているだけの事です。かたや力で支配して逃避するか低能で支配して逃避するかの違いです。

いずれにせよやるべき事から逃げていてそれでも給与をもらえているのでその状態を変えずに回りに迷惑を巻く散らしているのです。それに対して管理職が強く出ると「パワハラはいけない」と切り返してくるので誰もがその輩に振り回されているのです。それへの打開策が問われています。

管理職への説得方法とは?

低能で支配するタイプも幼少期にその逃避パターンを身につけてそれが無意識の目標になり今までそれで甘い汁を吸ってきて直さずに渡り歩いてこれたので今でもそれを改めようとしないのです。しかし人間の能力は無限大であり本人が自覚してなんとしても直したいと思って改善行動を取り出せれば直せます。

アドラーは「行動は無意識なので本人が自覚していないことで直せずにいるのでまずは本人がやっていることでどれだけ回りに迷惑をかけているかの実体を伝え、それがその人の人生にどれだけ悪影響を及ぼしているかを納得させたうえで”こんなの嫌だ直したい”と思っていただく事で直せます。とにかく本人が自覚して直そうと思えない限り直せません。したがって「直す意思がない限り給与を支払うに値しないので雇い続けるわけにはいかない」旨を断固として伝えて納得していただく事が大事です。

注意事項とは?

伝え方が大事です。本人の為を思い淡々と伝える事が大事です。辞めさせたいと思っての説得はいけません。これは会社の甘い体質を教えてくれている現象ですのでその人を辞めさせても第二第三の問題児が出てきて解決には繋がりませんので、今回の問題を「改善のチャンス」として真摯に捉えて全社を挙げての改善行動に繋げましょう!


セミナーにご興味のある方は下記リンクをご覧ください。
https://nagayama-kakushin-leaders.com/lp/businessmodel/