商品を定義する場合になぜ「価値を最大限に発揮させるための使い方」を定義する必要があるのですか？

これは10％倶楽部で出された質問です。10％倶楽部では9つのテーマごとにワークシートが用意されており、それを埋める事で経常利益率10％超えが確実になる形で運用されています。これは先日行なわれた「商品」のワークシートの中にある一項目です。

その質問者にとってこの項目の意義が分からず出された質問です。

商品はその特性や機能を充分に発揮出来る使い方をしてはじめて最高の価値が得られます。しかし実際はそれを伝えていなかったり伝えるために例えば取り扱い説明書を作ったとしてもそれが分かりづらかったり充分に目的を達成できない作りになっていたりします。そこでその弊害を無くすために設けられた項目です。

わかりやすい例とすればこだわりの食堂です。これは店主がおいしく食べるために食べ方を細かく指導しますが、そのようなイメージです。つまり商品は使われる状態によって得られる価値が変りますので、最高の価値が得られる条件を示してそこに確実に誘導させることで顧客に最高の満足を得て頂くことを目指すものです。

会社側はその商品にとって十分な知識があり意識しないでも最適な使い方が分かっていますが、顧客はそうはいきません。想定外の使い方をする事も考えられますので、「顧客は何も分かっていない」事を前提として細かく、詳しく使い方を示して下さい。そうすることで商品の価値が安定して得られる状態が確保されます。


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