我が社は職人集団であり、管理職をやりたがる人がおりません。どうすればよいでしょうか?

質問の内容と背景

技術関連の会社では共通して問題になる話です。技術者は自分よりも技術が高い人間の言うことは聞きますが、低い人間の言うことは聞きたがりません。しかも職人気質でありマネジメントはやりたがらず、人も育てたくないので、マネジメント人材がなかなか得られないといった共通課題を課題を抱えています。今回はまさにその問題が問われました。

どのような事例があるか?

ここでは3つにケースをお伝えします。

第一にある大企業の場合です。この会社は社員の役6割が技術者です。ここでは技術者の定年が40歳です。40歳になると社内転職が行なわれます。管理職になるか、営業に行くか、技術者を続けるが、進歩が遅い分野での技術者に転身するかの3つのコースから選ばなければならずかつ人事評価基準が今まではスターが評価されましたが、どれだけスターを育てたかが評価されるように変るのです(管理職への転身の場合)

次に会計事務所の場合です。一般に税理士で管理職になりたがる人材は稀ですので基本的には銀行や証券会社出身の管理職希望者を採用して資格は取らせずに管理出来る程度までの知識はつけさせます。管理職に向いた人材を採用して育成しますのでこれはこれでうまくいきます。

最後にあるコンサルテイング会社の例です。そこはコンサルテイングであまり数字を上げられない人を管理職にしてコンサルタントが働きやすいようにそのためのいわばサーバントマネジャーとしての下働きやお役立ちをさせます。これはこれでうまくいきます。

どうすればよいか?

今ご紹介した方法はそれぞれうまくいくパターンであり多くの成功事例があります。したがってこれを参考に自社の場合はどうしたらよいかを考えて導入していただければいいのですが、話していたら「社長自体が管理職を経験していないのでマネジメントのイメージがわかない」と言うことでした。だとするとさらに社長が課長業、部長業、役員業を学びイメージをつけたあとで選択すれば良いとなりました。

注意事項とは?

全責任を持つ社長がある程度の方向性に関するイメージを持っていないとうまくいきませんので、暗中模索でもその中から方向性を見いだせる人はそのまま突っ走れば良いのですが、そうでない人の場合は学びながら走ることが大事です。

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