なぜ部長はフィロソフィーを浸透させる役割を持つのですか?

質問の内容と背景


組織は分業態ですので、役割を細かく分けて、それぞれの責任者を決めて
それらを全うして頂く事によって効率的に多くの便益を得ることが可能になります。
その際フィロソフィーの浸透は部長の役割とすべきだと申し上げたところ「なぜ?」
と質問が出ました。
その社長はそもそもフィロソフィーは社長の専売特許ではないかと考えておられたからです。
なぜ社長ではなく部長なのかが今回の質問の趣旨です。

フィロソフィーの浸透について考える

社長がすべきこととは?

フィロソフィーは社長が作るべきものです。
なぜなら全責任を負う社長の責任を負えるゆえんがフィロソフィーだからです。
「この考え方だったら自分は全責任を負える」という形にしなければ責任を負いかねるからです。

作るのはそうであってもそれを浸透させるのはまた別です。
できる限り日々の行動をフィロソフィーで徹底させることが求められるわけで
その役回りを部長に追って頂くわけです。
つまり部長は組織の責任者ですから、組織運営がフィロソフィーで統治できるように
部長がフィロソフィーを血肉化させて浸透させて頂くわけです。

そのために社長は部長にフィロソフィーを徹底的に教育しなければいけません!
それが社長にとって求められることです。

なぜ部長がフィロソフィーの浸透責任を負うのか?

ここでは職務分掌上の責任に関してフィロソフィーの浸透責任はなぜ部長が負うべきなのかを
ご説明します。
部長は組織の責任者です。そして組織の運用はフィロソフィーを基準に行いますので、
フィロソフィーの浸透責任は部長が負います。
また調整業務はそれぞれの利益責任者同士の利害対立が起こりますが、
それを調整するには、組織の上の次元で判断する必要がありますが、その基準がフィロソフィーです。
また現場が重要ですが現場に近いポジションにあることも重要です。

これらの意味から部長が負うのが適切だと考えます。

展開内容

部長がフィロソフィーの浸透責任を負うとして、その会社ではまだ部長の理解がいまいちだとなりました。
それで社長が徹底的に部長を教育して教えられるようにすることにしました。
どうすれば良いでしょうか?

A:教える事が学ぶことですので、早く教えさせて教えるために学ぶというサイクルを早く作るのが良い

B:間違いを教えられてはいけないので、社長が缶詰状態にして部長に徹底的に教育する















答え















答えはAです。
学んでマスターするには教える事が一番です。
部長を先生にして教えさせることで徹底的に学ぶようになりますので
早く教えさせましょう。
ただし意味を取り違えていないように理解の確認をする必要はあります。

今日から出来る実践

部長にフィロソフィーを教えましょう

今日の実践は部長へのフィロソフィーの教育です。
部長が教えられるようにトレーナーを育成する形で教育しましょう。
特に各フィロソフィーごとに実際の業務において活用される場合の判断基準を
問題の捉え方とそれに対して如何にそれを活用するかについて事例を交えて行いましょう。
フィロソフィー教育は観念論になってはいけません。あくまで活用する局面を考えて
有効な道具として活用できるようになるための教育を授けましょう!


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