なぜ事業目的は「全従業員を幸せにすることしかない」のですか?
質問の内容と背景
稲盛さんは経営の原点12箇条のうち、第一条「事業の目的・意義を明確にする」が最重要だとした上で
事業目的は全従業員を幸せにする事しか無い」と言っておられます。
そのことに対して出された質問です。
顧客重視と社員重視との議論にもつながりなぜそれが一番重要なのかを問われた問題です。
事業目的は会社の存在意義に当たりますがなぜ会社の存在意義が全従業員の幸せかについて考えます。
なぜ事業目的は「全従業員の幸せの追求しかない」のか?
社員貢献か顧客貢献か?
社員貢献か顧客貢献かの議論は有名な議論です。
一般には顧客貢献が優先すると言われていますが、稲盛さんはそれと異なります。
なぜでしょうか?
会社にとっては会社が直接貢献するのは自社の構成員である社員がまず貢献目標になります。
近くを重視すべきなのです。
これは波紋が広がる原理に当たります。
家族→社員→顧客→社会といったように身近なものをまず重視することが順序として正しいのです。
この話を効果性で考えてみますと、社員が幸せでなければ顧客を幸せには出来ませんので
社員の幸せが優先するのです。
事業目的と社員の幸せについて
事業目的とは事業の存在意義でありその達成すべき到達点です。
それが社員の幸せだというのはこの世界が人で成り立っており
誰もが幸せになることを目的に世界を構成し、自らの役割を発揮しているからです。
自らの生きている役割を仕事を通じて発揮して社会貢献できる人材に育成して
実際にその人独自の価値を社会に提供して頂く事が社員の幸せになるからです。
事業を遂行するための各人が行う仕事を通じて社会と接点を持ち、自らの価値を実現することで幸せを感じて頂く
その状態を作るのが会社の役割であり事業目的なのです。
展開内容
社員の幸せが大事だとしてどうすればそれが得られるかが問題となりました。
どちらが正しいでしょうか?
A:高い給与や待遇を良くする
B:一人前に育成してより貢献できる能力と人格を付与する
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答え
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答えはBです。
待遇は確かに求められていますがそれは結果であって原因ではありません。
良い待遇を得られる必然性を得させて上げる事が大事です。
今日から出来る実践
どうすれば社員が幸せになれるかを考えてみましょう
今日の実践は社員の幸せ作りの方法を考える実践です。
貴社の社員が他社では味わえない幸せを得られるために各ポジションごとにどのようにすれば良いかを
考えてみてください。
貴社独自の価値を提供できてそのことを通して幸せを感じられるにはどうあらねばならないかをじっくりと考えましょう。
会社は社長の数だけ目的があります。
それを具体的に社員の幸せとしてどのように具現化させるかを考えましょう。
そしてわくわくする感じが得られたらそれを具現化していきましょう!